家具の塗装には大きく分けて
ウレタン塗装とオイル仕上げがあります。
ウレタン塗装は現在一般的な塗装で
ほとんどの家具はウレタン塗装になっています。
木の風合いを損なわない程度に樹脂塗装を施し、
汚れや水分が木部に浸透する心配がありません。


アイでは逆でオイル仕上げがほとんどです。
オイル仕上げは木の呼吸を妨げず、
表面の微妙な凹凸を埋めることなく、
内部に浸透して自然な風合いを保ちます。
木の質感が楽しめます。


それとは別にソープ仕上げというものがあります。
ヨーロッパの家庭の中で家具や床の洗浄をするために
石鹸を使用したことから自然発生的に生まれた仕上げ方法です。
石鹸で汚れを取るのと同時に木肌に石けんの脂肪分がしみこんで
汚れにくくする方法です。
自宅でもソープ溶液は作れます。
作り方は30〜40℃のお湯2リットルに
自然石鹸(純石鹸分98%以上)を細かくフレーク状に砕き
大さじ一杯ほどいれ溶かします。
自然石鹸は薬局に売ってます。
20℃くらいに冷ましタオルを浸し軽く絞って椅子やテーブルを拭きます。
さらに、乾いた布で余分な水分を拭きとり日陰で乾燥させます。

昨年、シューメーカースツールという商品を仕入れました。



この商品は基本的に無塗装で送られてきます。
無塗装は汚れが付きやすいのでなんらかの塗装が必要です。
オイル仕上げだと若干黄色っぽくなるので
自然に近い状態のソープ仕上げにしてみようと思います。
長くなりそうなので続きは次回に。